ご挨拶
ファゴット奏者の磯崎早苗です(^^)
こちらのページにお越し下さり、ありがとうございます!
私は埼玉県旧浦和市(現さいたま市)の木崎中学校吹奏楽部でファゴットをはじめました。バスケットボール部に入るはずが、仮入部での外回り15周に負け、友人に連れられるがままに入った吹奏楽部でファゴットを見つけ「なにあれ!やりたい!」と第一希望でファゴットに。おそらくとても珍しい中学生だったことでしょう(笑)顧問の先生も珍しく、ヨハン・デ・メイや、アルフレッド・リード、フィリップ・スパーク、ギリングハム、ロバート・シェルドンなどの吹奏楽オリジナル作品しか取り上げない先生でした。吹奏楽でのファゴットというとどうしても「聞こえない」とか「合奏の時に存在を忘れられる」とかよく話題になりますが(笑)顧問の先生の選曲は全くそんなことはなく、スパークの作品ではよくソロを吹かせてもらっていました。
憧れの浦和市立高等学校(現さいたま市立浦和高等学校)の吹奏楽部に入って私の人生は決まりました。1年生の9月頃、顧問の先生がいきなり楽器を買って下さり「おまえはこの楽器で音大に行け!」と、言われるがままに藝大を目指すことになり(埼玉大学に行って音楽の先生になるつもりが吹奏楽部が楽しくて授業は睡眠の時間...すでに3教科でいっぱいいっぱいになっていた)ご縁を頂き、塚原里江先生の元でファゴット(以外も一から十まで!たくさん怒られました...)のレッスンを受け始め、高校3年生からは当時NHK交響楽団の首席奏者でいらっしゃった岡崎耕治先生に師事し、1年間の浪人生活を経て、東京藝術大学に進みました。
4年間の学生生活は正直なところ、順調なものとはほど遠く...挫折の連続で、大学院に進んでやっと落ち着いて勉強ができた感じがする...という劣等生でした。先生方にはたくさんご心配をおかけしたと思います...(^^;
大学院を修了してフリーランスになり、3年目の2009年には子どもの頃からの「音楽の先生になりたい!」という夢を叶え、東京都市大学付属中学校・高等学校の音楽科非常勤講師として中学2年生の音楽の授業を受け持ちました。同時に桐朋学園大学の嘱託演奏員になり、演奏活動を行なっていました。
しかし、すでに演奏家としてのスタンスが出来てしまっていた私。生徒たちから「学校の先生」として見られることが苦しく、非常勤講師を1年で辞め(10年後にN響かベルリン・フィルに入ってなかったら戻ってきてね!と主任の先生が言って下さったのは忘れられません。入れませんでしたが...)もう一度勉強しよう!と、2010年から3年間、富山の桐朋オーケストラ・アカデミーで研修生として勉強しました。富山は水、空気、お米、魚、そしてお酒...なにもかもが美味しく、その中で音楽に集中できた3年間は本当に充実していました。富山は私の第二の故郷です。
オーケストラ・アカデミーを修了した後すぐは、フィルハと呼ばれる洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団に入り、引き続きオーケストラでの演奏をさせて頂きました。演奏要員として学生の皆さんと演奏することも多く、洗足学園の教育システムの素晴らしさを感じました。
その頃、ご縁を頂き、東京シティ・フィルや、2015年頃からは大阪フィルで客演首席奏者として定期演奏会などで演奏させて頂くことが何度かありました。2,700席がほぼ満席の大阪フェスティバル・ホールでのはじめての本番(しかもいきなり定期!笑)前日は一睡も出来ず(笑)終演後、2ndファゴットの後輩に「ちゃんと吹けてた?」と確認したほど、エキサイトしました。楽員の皆さまやライブラリやステージスタッフの方々もとても暖かく、その姿から学んだことは、私の糧になっています。
一方、大学院を修了した翌年の2008年頃から現在にかけて、合唱団や指揮者、歌手の方々からの依頼を受け、オペラや宗教曲などのオーケストラ演奏の機会をたくさん頂きました。椿姫、ジャンニ・スキッキ、カヴァレリア・ルスティカーナ、ラ・ボエーム、カルメン、修道女アンジェリカ、友人フリッツ、ラ・ワリー、外套、道化師、愛の妙薬、蝶々夫人、ノルマ、マクベス、オラトリオ、ミサ曲、レクイエムなどなど...フリーランスでここまでたくさんのオペラを演奏させて頂くのはとても有難いことだったと思います。この経験も本当に大きいものであると同時に、私の音楽の根底に直結するライフワークとなりました。
また、これらのオーケストラを集めるインスペクターを兼務し、多くの奏者の方々と様々な交流をしながらオーケストラを作ることは、学級委員タイプの私にとってとてもやり甲斐のある仕事でした。そして、その約10年ほどの経験を買って頂き、2017年に始まった江古田音楽祭では江古田フェスティバル・オーケストラのマネジメントをさせて頂くようになりました。江古田の皆さま、本当にありがとうございます。
「歌」との共演をもっとたくさんしたい...
その思いからフィルハーモニア・リリカというオーケストラを作りました。オーケストラメンバーの主軸は、10年以上演奏活動を共にしてきた仲間たちです。コロナ禍に負けず、まだまだこれから。人々の力や癒しになれるように、「歌」と一緒に音楽を届けていきます。
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